SLOWLIFE
No.9
友人が経営している靴屋さん。
いろんなブランドを集めた自慢の品揃えは、
訪れる度に、発見がある。

時間さえあれば、ディスプレイを変えるんだ。
だって、お客さんを楽しませたいだろ?
ナポリ産、マルケ産、ミラノ産・・・
どうだい、このブランド見たことないだろ?

まるで地酒を紹介する彼の口調は、
靴の伝道師のようだ。
No.8
我が家が愛用しているオリーブオイル。
100年の歴史がある地元の名産だ。
素材にこだわり、時間を掛けて抽出する。

海沿いの老舗シーフードレストラン、
市長が通う駅前のステーキ屋さん
去年オープンした窯焼きピッツェリア、

人気の秘密はね、
「皆、ウチのオイルを使っているのよ!」
5代目の女主人がそーっと教えてくれた。
No.7
食後のドルチェは、旬の果物が良い!
季節の実は、身体が欲している栄養さ。

季節はずれのイチゴやラフランスは便利だが、
いわば冷凍パスタみたいなもんさ。

誰が、いつ、何の為に、作ったのか、
電子レンジから香るシーフードパスタには
栄養も愛情も感じないでしょ?
No.6
フィレンツェにある日用雑貨店「Le Sorelle 」。
ファミリービジネスで、企画・生産から販売まで行い、
店長のChiara(キアラ)さんは、4姉妹の長女だそうだ。

入店すると、天気の話から始まり、ワインやチーズに、
フィレンツェの見どころを教えてくれる。
気さくで愛想がよく、こちらの話に耳を傾けてくれる。

居心地が良くて、
思わずお土産を買ってしまったけど、
これも何かの縁かな。
No.5
近くのトラットリア(食堂)に掲げてある看板。
“Siamo quello che mangiamo”
( 我々は、食べたモノで出来ている。 )

子供から意味を聞かれるが、こう答えている。
「君の好きなお菓子は、
いくら食べても身体に残らないのだよ!」と。

看板メニューは、野菜のバイキング18種。
ズッキーニ、アンティチョーク、メランザーネ・・・。
疲れているならアスパラガス、
イライラしがちならレタスがお薦め!
No.4
手巻きの時計が止まった。
新婚当時に、妻から貰った思い出の品だ。
大切に扱ってきたが、どんなモノにも寿命がある。

「アナログのモノはね、壊れた原因が明確に分かるんだ。
原因が分かれば、直せるのさ。
うちで買ってくれたモノなら、なおさら直すよ!」

妻は言う、「ここで買って良かったでしょ!?」
その得意げな顔が、僕は誇らしい。
No.3
「朝起きたら、水を一口飲みなさい。」
「スピナッチは貧血に良いのよ。」
毎日聞かされるマンマのこうあるべき論。
分かってはいるが、一般論には従いたくない(笑)。

「マローネ(茶色)がいいんじゃないかなぁ。
君が持っていない色だし、その黄色のシャツとも良く合う。
何より、君の雰囲気にピッタリだよね。」

彼のアドバイスは好きだ。
理屈よりも感情で伝えてくれる。
No.2
休日の昼下がり、お決まりの散歩道は3通り。
子供たちの遊び声がする、賑やかな広場コース、
カペッラ(プチ教会)の前を通る、心穏やかコース、
マンマから頼まれた、スーパーお遣いコース。

その時の気分や天気によって選ぶコースは違うが、
最後は必ず、バールで顔見知りとワンドリンクコース。
No.1
いつも買う銘柄のワインがある。
手頃な値段で、好みのチーズと良く合う。
天気の良い日は、庭いじりしながら飲む のが至極の時間。

気が付くといつも履いているローファー。
なんてことのないデザインだが、
少し曲がったステッチに、職人の癖を感じる。
仕事に向かうときも、友人と逢うときも、無心で選んでいる。
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